長野就活カブの旅④

甲府市まで来ました。次はルートにのっとり

分岐点である長野県富士見町へ向かいます。

日は傾きはじめ、油断ならない雰囲気になってきました。

国道20号線を走りながらこんなことを考えていました。

「長野県ってどんな場所なんだろうか」と

私は長野県に行ったことがありません。

友人たちは長野旅行に行っていましたが参加しませんでした。

私の長野県の印象といえば映画「風立ちぬ」の軽井沢です。

草原が広がった緑にあふれた場所なんだろうな、

と考えていました。

実際には長野は恐怖の試される大地だったのです。

長野県に入りました。山道が続きます。けっこうな田舎道だなと感じました。いわゆる郷愁を感じさせるものではなく、

時代が違うのではないかというほどの田舎、

スマホなどなく、ツイッターやインスタグラムなんてものは

まるでなさそうな異世界感に、情報機器にどっぷり浸かった

私は恐怖を感じました。ここはフォロワーが助けてくれそうにない土地だ。

しかしもう引き返せません、走るよりほかはないのです。

日がかなり傾いたところで富士見町につきました。

ここから真北に向かえば最短経路で目的の快活clubにたどりつきます。

しかしその道は森、ひたすらに森、分岐点の坂道に恐怖を覚えた私は、怖気づいてしまい、

「まあ、まだ大丈夫だろう・・・」とかいいながら

ルートを変更することにしたのでした

北西に進み、茅野市を通って下諏訪をめざします。

茅野市諏訪市も市なだけあり、街灯がつき、車が通り、

人間がいることに安心感を覚えながら日の暮れてしまった

長野県をひた走ります。しばらく走ったところで諏訪大社の下社付近まで来ることができました。

ここからは目的の快活clubまでマップで1時間ほどです、

しかしマップとは車用に作られています。

坂道をそれなりに上り、雨をものともせず、人命が守られた

鉄の箱向けに作られているのです。

ここからの夜の山道が私が二度と長野には原付で来ないと言うのに十分な恐怖を私に与えたのでした。