長野就活カブの旅⑤

諏訪大社下社付近から出発します。

最初の見たことない坂道から僕はとんでもないところに

きてしまった感をひしひしと感じます。

しばらく街灯がそれなりにある山道を進みます。

街灯があるため安心して走ります、

雨が降ってきました。原付乗りを殺しかねない雨です。

道中でかろうじてあったコンビニに駆け寄り、

少し休憩をとります。コンビニは聖域。

防寒、防雨のためカッパを着ます。

これには冬季に命を守ってもらいました。

しばらく走ったところで雨はやんでしまいました。

通り雨だったようです。

安心して走っていると見えました。

トンネルが。

明るいために少し安心感さえ感じます。

トンネルに入ります、しばらくたって安心感は吹き飛びました

「長い」

そうあまりにトンネルが長いのです。トンネルなのに途中でカーブしたり下降していたりとどこに行きつくかわからない

恐怖感が私を襲います、出口が見えない。これは比喩ではありませんでした。

トンネルをなんとか抜けると、

「暗い」

明らかに暗くなっていました。街灯の数が減り、間隔が伸びたことで到底道を照らすものではなくなってしまいました。

もうカブの貧弱なライトに頼るしかありません。

曲がりくねった山道、

ホントに全然見えないのです。

道を踏み外して死なないように、

リアルレインボーロード状態になりながら必死に山道を進んでいきました。

恐怖の山道をぬけると、料金所のようなものが見えました。

どうやらこの先は有料道路のようです。幸い原付は50円で通れたため、先に進むことができました。ここでガソリンタンクを確認すると半分ほどになっていました。ガソリンそのものは

道中なんども入れていましたが、山道でそこそこな距離があったためかなり減ってしまいました、もう引き返せないためこのまま

強行するしかありません。

「この先にガソリンスタンドありませんか」

「もう遅いからここらへんは全然やってないよ」

ここからはガソリンというタイムリミットを感じながら

有料道路を進みます。